新緑の季節となり、ウォーキングやランニングに最適なシーズン到来です。歩くことそのものを楽しみながら、距離を記録している方も多いのではないでしょうか。歩数や距離を記録するアプリもあり、日々増えていく数字も楽しみの一つですね。
では、一生分の歩数を換算したら地球を一周できるのでしょうか。地球の一周の距離はおよそ4万キロメートルといわれています。ちなみに地球は完全な球型をしていないので北極と南極、赤道上どちらを起点にするかで異なり、赤道上のほうが若干距離が長くなります。
世界で初めて地球一周の距離を計算した人は、古代ギリシャの学者、エラトステネスです。紀元前3世紀頃ですから今から2000年以上も前、彼は太陽の位置から影の長さを測定し、緯度の差を利用して地球一周の距離は4万6千キロメートルと計算しました。日本で初めて計算したのは伊能忠敬で、230日もの間、毎日40キロメートルを歩いて江戸から北海道を測量して歩き、導き出した答えは3万9900キロメートル。どちらも驚くほどの精度ですね。
ちなみに「徒歩」で地球一周に相当する4万キロメートルを歩くには、海や山がないと仮定しても24時間1日も休まず歩き続けて約1年だそうです。実際にこんなことは不可能ですから、可能な条件で計算してみましょう。1歩あたりの距離(歩幅)は「身長×0.45」で求めることができます。歩幅に1日に歩く歩数をかければ1日に歩く距離が算出できます。4万キロメートル÷1日に歩く距離で、必要な日数が計算できます。身長160センチの人の歩幅は72センチ。厚生労働省が推奨する1日8,000歩を歩くと1日に5.76キロメートルになります。必要な日数は6944日。およそ19年で地球を一周できるのですね。
地球の大きさをかみしめながら、千里の道も一歩からの気持ちで「歩く」を楽しんでみませんか?
※参考:
ワンダースクール https://thewonder.it/
学研キッズネット https://kids.gakken.co.jp/
ウェザーニュース https://weathernews.jp/
ピースボートクルーズ公式サイト https://www.pbcruise.jp/
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