ビジネスマンの活力を230%アップするノウハウを伝えます@中沢雅孝レポート
7月号


■ちょっとお高い「バナナ」が売れてます。

 日本で最も食べられている果物「バナナ」をめぐって、今、新しい風が吹こうとしています。その一つがバナナの高価格化です。5本一房で200〜300円程度の一般的な価格帯に対し、常識を覆すような高額なバナナの出現です。

 果実商社[ユニフルーティージャパン](東京)が取り扱っているのは、「地球育ち しあわせバナナ」。フィリピン・ミンダナオ島の高地で栽培されたバナナに、日本で追熟職人の手により中心部までしっかりと熟成・糖化。価格は3本で2160円(毎日数量限定)。都内の百貨店や高級フルーツ店で販売され、毎日売り切れるほどの人気ぶり。

 岩手県の[ごろすけACファーム]が生産するのは、無農薬栽培で皮ごと食べられる「北上縄文実芭蕉(きたかみじょうもんばなな)」。バナナの種を半年かけてマイナス60度で冷却後に解凍する“凍結解凍覚醒法”と呼ばれる栽培法を採用。1本1000円から。

 同様の栽培法で商品化に成功したのは、農業法人[北海道Skyファーム](釧路)の「北限のバナナ」。糖度が25度と、一般的な海外産バナナ(15度程度)と比べて段違いに甘いバナナです。1本1000円程度で今秋に出荷予定。

 千葉県産の「奇跡のバナナ」は5本セットで6000円。鹿児島県産の「神バナナ」は1本620円。こちらも糖度が25度で、皮が薄く無農薬栽培のため、皮ごと食べられます。

 さらに、バナナジュース専門店の増加もバナナ消費を盛り上げています。

 「スイーツ&ジュース 国産バナナ研究所」(東京)は、日本初の国産バナナだけを使ったジュース専門店。1本1000円を超える国産バナナを丸ごと贅沢に使ったジュースが味わえます(1杯700円〜)。バナナと牛乳だけで氷は入れず、砂糖やハチミツなども入れずにバナナの甘さで勝負。ストローで吸うのも一苦労なほど、ねっとり濃厚な味わい。

 消費量の99.9%を輸入に頼っているバナナ。つまり、0.1%前後というわずかなシェアにもかかわらず、個性を存分に発揮し高付加価値をアピールして健闘する国産のバナナ。図らずも、安価であまりにも身近なこれまでのイメージとのギャップが、新たな“感動”を与え、需要を押し上げる要因となっているのかもしれません。

※参考:



ユニフルーティージャパン     https://www.unifrutti.co.jp/
日経МJ(2020年3月23日付)
日本経済新聞電子版(2020年3月26日付)