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■おいしいぬか漬けのための、ぬか床ライフ。
 日本が誇る発酵食品の中でも古い歴史を持つ「ぬか漬け」。米ぬかに漬けこむだけで、さまざまな野菜が乳酸菌たっぷりの栄養食品になるという伝統食です。減塩ブームの影響もあって一時はなりを潜めていましたが、発酵食品の良さが知れわたるとともに、漬物もまた見直されているようですね。最近は、ぬか床を作るための教室も開講されるほどです。
 
 ぬか床とは、ぬか漬けの漬床にするぬかみそのことで、米ぬかと水、塩、昆布などを使ってつくります。ぬか床はお世話が大変という話もよく聞きますが、毎日のかき混ぜのため旅行等にぬか床を連れていくというのは昔の話だそうで、現在は、2〜3日であれば密閉容器に入れて冷蔵庫に保存すれば大丈夫です。通常の保管場所も、蓋つきの密閉容器であれば、冷蔵庫で管理できます。「発酵促進のために1日1回は常温に戻してかき混ぜる」「水気が出たらキッチンペーパーなどで拭き取る」の2つさえ守れば、いつまでも元気なぬか床を保てます。こわがらず、ともかく作ってみるぐらいの気持ちでスタートするのがいいかもしれません。
 
 多くの発酵食品と同様、ぬか漬けも美容や健康に良いことがわかっています。また、手に入れた米ぬかは、ぬか床だけでなく大いに活用しましょう。布の袋に入れて体や顔を洗うぬか袋を作ったり、炒ってハンバーグのパン粉代わりに使えます。
 
 おいしくて体にやさしい伝統食、ぬか漬け。自分の好みでどんどんカスタマイズしてお気に入りの「Myぬか床」を作り、お好きな野菜を漬けこんで日々の食生活に上手に取り入れていきたいですね。

※参考:



一般財団法人 日本米穀商連合会 http://www.jrra.or.jp/
マルカワみそ株式会社      https://marukawamiso.com/
発酵美食      https://www.marukome.co.jp/marukome_omiso/hakkoubishoku/
東海漬物株式会社        http://www.kyuchan.co.jp/index.html
NHKオンライン         https://www.nhk.or.jp/
読売新聞(2019年3月1日付)


■知る人ぞ知る食べ物、ホヤ。
 海のパイナップルとも称される「ホヤ」。藤の花が見ごろになる頃が旬ということで、待ち焦がれた人々が「ホヤで一杯」を楽しみにしているとか。たくさん突起がある硬くて赤い皮に包まれた、他に類を見ないその見た目に、ちょっと引いてしまう方も少なくないのですが、一度食べるとやみつきになる、と言われています。
 
 通称ホヤ貝とも呼ばれるものの、実は貝ではなく魚でもない、動物に近い海洋生物です。ホヤの語源はランプの灯をおおうシェードである「火屋」(ほや)から。なるほど形が似ていますね。ホヤの仲間は日本だけでも100種類以上ありますが、食用はマボヤやアカボヤといったごく一部です。
 
 ホヤはもともと東北地方の漁師が食べていたソウルフードで、宮城県石巻市ではお雑煮にホヤを入れるところもあるそう。仙台藩主の伊達政宗も食べていたという記録があります。刺身の他、焼きものや天ぷら、炊き込みご飯など和食と好相性ですが、最近はフレンチなど洋風料理にも使われているようです。「まるで海を食べているよう」と表現される独特の磯の香りの中に、苦み・甘み・塩味・旨味・酸味といった味覚の基本要素が全てそろう豊かな味わいが特徴で、やみつきになるというのもうなずけます。
 
 最近では、あまりなじみのなかった地域、例えば首都圏などでも魚売り場でたまに見かけるようになりました。さばき方やレシピはインターネットで検索すれば情報を入手できますので、「家飲み」「宅飲み」のおともに加えてみてはいかがですか?

※参考:



ほやほや学会   http://hoya-hoya.com/
山内鮮魚店    https://www.yamauchi-f.com/
ぐるたび     https://gurutabi.gnavi.co.jp/
市場魚貝類図鑑  https://www.zukan-bouz.com/


■脚光を浴びるマンホール。
 道を通れば必ず目にするのがマンホール。あまりにも身近過ぎて、じっくり見たことがない方がほとんどでしょう。さらにそのマンホールがここ数年、かなり熱ーくなっていることは、もっと知られていないかもしれません。

 マンホールとは、地下の施設管理配管や設備等を点検するための入り口です。マンホール=下水道管用と思いがちですが、水道管用やガス配管用、電気・通信線用、消火栓用といって、私たちの生活に不可欠なものへの入り口でもあります。穴をふさいでいるマンホールの「ふた」は、もともとは歩行者や車の安全のために凹凸の模様がついていただけでした。それにさまざまなデザインが描かれるようになったのは昭和60年代のこと。当時の建設省(現・国土交通省)が下水道事業のイメージアップ等を兼ねて、地方自治体が管理しているマンホールのふたに、地域性の豊かな独自のデザインを施したのが最初です。

 今では、ゆるキャラを始め著名人によるデザインや景勝地など、その地にゆかりのあるものが描かれています。たとえば、静岡市の「ちびまる子ちゃん」や、広島市の「カープ坊や」のマンホールのふたは全国的にも有名で、遠くから見に来る人も多いとか。「マンホールカード」といって、各地のマンホールが描かれたカードを収集したり、その地へ出かけて写真を撮ったりという、マンホールファンの存在も有名です。

 マンホールのふたは鋳物工場で製作されており、あでやかな色は熟練の職人によるものだそう。耐用性はもちろん、安全性や経済性なども考慮されています。また、海外のマンホールはシンプルなせいか外国人観光客にも人気で、日本に行ったら下を見て歩け、と言われているとかいないとか。諸説ありますが、映画「ローマの休日」で有名な「真実の口」は、マンホールのふたという説もあるようです。

 過ごしやすい初夏の季節。お住いの地域で地元マンホールを探してみたり、少し足を伸ばしてご当地マンホールを訪ねてみてはいかがでしょうか。

※参考:



下水道広報プラットホーム    http://www.gk-p.jp/
公益社団法人 日本下水道協会  https://www.jswa.jp/
「マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史」(石井英俊著/ミネルヴァ書房) 
「デザインマンホール大図鑑」(カラーマンホール研究会/グラフィック社)


今月号は、いかがでしたでしょうか?
来月もちょっとした情報をお送りいたします。

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