災害などが発生した時、金融機関や自治体、よく行くスーパー、赤十字などの団体を通じて義援金を贈られる方も多いのではないでしょうか。
何かを支援するために寄付するという活動は、日本では社寺・仏像の建立・修繕などのために寄付を募る「勧進」という仕組みが古くからあります。アメリカで、自由の女神の台座を建築する資金を、新聞紙上で広く寄付を募ったのも有名な話です。
このように多くの人から資金を集める方法としてインターネットを活用しているのが、クラファンとも呼ばれる「クラウドファンディング」です。2000年代にアメリカで始まり、日本では2011年にスタート。最近では、昨秋に国立科学博物館がクラウドファンディングを行い、史上最高額ならびに最多支援者数を更新して話題になりましたね。
クラウドファンディングとは、群衆を意味するcrowdと資金調達という意味のfundingからつくられた造語。取り組みたい活動や実現したい企画・アイデアを持つ人がウェブサイトにプロジェクトを掲載、社会に発信することで広く支援を集める仕組みです。6タイプに分けられ、1つ目が「購入型」で、支援者はお返しにモノやサービスを得られます。例えば被災地の製品を購入し、復興に寄与したことになるのもこのタイプです。2つ目は「寄付型」で、見返りを求めないことが大きな特徴です。被災地復興のための寄付や公共性の高いプロジェクトであることが多いようです。3つ目が「融資型」。投資家から資金を集め、そのお金を企業などに貸し付けるものです。この他に「株式型」「ファンド型」「ふるさと納税型」があります。
国立科学博物館の場合は、支出の増加とコロナ禍の入場料収入の低下で財政がひっ迫。国に予算増額を要望するも国の財政状況も苦しく、クラウドファンディングに踏み切ったといいます。目標金額の1億円に対して最終的には約9億円を達成しました。
支援するには、クラウドファンディングを提供しているサイトから、支援したいプロジェクトを見つけて申し込むだけ。大手サイトだけでもいくつもあるので、実際に見てみて、興味のあるプロジェクトが掲載されているところを選ぶとよいでしょう。
※参考:
中小企業庁 https://www.chusho.meti.go.jp/
消費者庁 https://www.caa.go.jp/
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 https://j-net21.smrj.go.jp/
独立行政法人 福祉医療機構 https://www.wam.go.jp
READYFOR https://readyfor.jp/
CAMPFIRE https://camp-fire.jp/
Makuake https://www.makuake.com/
知るぽると https://www.shiruporuto.jp
NHKオンライン https://www.nhk.or.jp/
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