鍋を囲む際の必需品といえば、カセットコンロ。昨今のトレンドな鍋ブームの影響もあって、この季節は大活躍ですね。近頃は鍋料理だけでなく、たこ焼き用やアウトドア専用など種類も豊富で、複数を使いわけている方も多いそうです。
1969年(昭和44年)に登場したカセット式コンロは、それまでガス栓からホースを使って引き込み、コンロを囲むという食卓を劇的に変えました。登山やアウトドアに使われているガスバーナーからヒントを得たといわれ、「使い捨てのガスボンベ」という着想は当時、大変画期的なものだったそうです。
現在、多くのメーカーからカセットガスコンロやボンベが発売されています。そこで思うのは、必ず同じメーカーのものを使わなければいけないのか、という疑問でしょう。実はかつては各メーカーごとに仕様が異なっていたのですが、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災をきっかけにJIS規格が見直され、各メーカーとも新しい規格に統一されています。使える使えないでいえば「使える」のです。ただし、その規格がスタートしたのは1998年(平成10年)のことなので、それ以前に購入したコンロの場合は避けましょう。コンロにある表示をよく読み、従ってください。
2台を並べて使用し、爆発事故を起こした事件も過去にありましたが、ほかにカセットボンベを高温の車内に置かない、大きな鍋などをのせない、など注意事項も。また、テントや車の中での使用も禁止です。また、ボンベを捨てる時は、振った時に音がしないことを確認しましょう。シャカシャカ音は、まだ中身が残ってるサインです。
カセットコンロは災害時の調理器具としても便利なので、備蓄している方も多いと思います。非常用備蓄品にする際は、コンロは製造から10年を目安に、ボンベはサビが発生していないかを点検してください。
※参考:
一般社団法人 日本ガス石油機器工業会 http://www.jgka.or.jp/
一般財団法人 日本ガス機器検査協会 http://www.jia-page.or.jp/
岩谷産業株式会社 http://www.i-cg.jp/
ITmedia ビジネスオンライン http://www.itmedia.co.jp/business/
京都府ホームページ http://www.pref.kyoto.jp/
独立行政法人 国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/
防仁学 https://bohjingaku.com/
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