ネバネバが体にいいことは広く知られていますが、夏のネバネバ食材の代表といえば、オクラです。食欲が低下しがちなこの時期、のどごしが良く旬のオクラは栄養価もたっぷりなので、積極的に食卓に登場させたいですよね。今回は個性的なオクラのお話ですが、その前にオクラのおさらいをしましょう。
オクラのネバネバ成分は「ムチン」です。ムコ多糖たんぱく質と糖たんぱく質の混合物で、「ムコ」は胃の粘膜を保護する役目を持っています。私たちの細胞もムチンによって保護されており、欠かすことができない成分なのだそう。さらに消化酵素の働きによって消化活動を進めてくれるため、食欲・疲労の回復と整腸作用にも役立つという、まさに体に良い夏野菜の代表格です。
しかし最近は体に良いというだけでなく、目にも楽しい、SNS映えするオクラもお目見えしています。例えば色。定番の緑だけでなく、赤や白のオクラがあるのをご存じでしょうか。白オクラは山口県の伝統野菜とされ、約50年前に海外から持ち帰ったものが広まったそうです。普通のオクラよりアクが少ないので生食に向いているのだとか。そして赤オクラは沖縄から。ネバネバが少ない品種です。加熱すると赤い色が落ちてしまうので、こちらも生でいただくのがおすすめ。サラダに赤や白の星形のオクラをちりばめるだけで、彩りも美しい時短サラダの完成です。そして江戸東京野菜の八丈オクラは切った断面が星形でなく、丸みを帯びているのが特徴。ダビデの星という名前のオクラは、切り口がとっても華やか!どちらもさっとボイルしていただくのがおすすめです。
オクラの仲間である花オクラ(トロロアオイ)にもネバネバ成分が含まれていて、それが和紙づくりに欠かせないネリになります。古くからネバネバの持つ力は注目され、活用されてきたのですね。
※参考:
農林水産省 http://www.maff.go.jp/
ニッポン放送 http://www.1242.com/
Foodie https://mi-journey.jp/foodie/
一般社団法人山口県観光連盟 http://www.oidemase.or.jp/
とうきょうの恵み https://tokyogrown.jp/
農Pro http://noupro.jp/
合同会社旬彩坊 http://www.shunsaibou.com/
藤田種子株式会社 https://www.fujitaseed.co.jp/
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