子ども向けの「うんこドリル」が大ヒットしたのは記憶に新しいところ。面白くておかしいけれど、とっつきやすくて集中して勉強ができるとあって、たちまち大人気となりましたね。勉強嫌いの子どもも机に向かうことが増え、学ぶことの楽しさを覚えたという話も聞こえて来ます。
当然ながら「学び」は、子どもたちだけのものではありません。長寿の時代を迎えた今、人はいかに生きるか。頭も体も、できるだけ元気でいたい。そんな欲求に応えるかのように、書店には大人向けのドリルが数多く並んでいます。
そのひとつ、脳トレ系ドリルは、脳を鍛えることを目的に脳科学に基づいて開発されたドリルです。いわゆる「読み・書き・計算」をトレーニングすることで前頭前野を活発化させる効果をうたうものです。コツは少しずつでもよいので毎日続けること、そして集中することだとか。テレビを見ている時はほとんど働いていない脳も、簡単な計算問題を速く解いている時は活発に動いていることが最近の研究でわかっています。「毎日脳を使う習慣」は、記憶力を向上させるとともに、脳の老化の防止に一役買っているのです。
ほかに、昔好きだった歴史をもう一度深く学んでみたい、など学び直しのドリルや、論理的な思考力が身につくドリル、さらには日本国憲法を知る、高齢者ドライバーのための認知機能検査対策用など、ピンポイント対策のドリルもあります。
イヤイヤ宿題のドリルをしていた方も、鉛筆を持って計算式を解いたり、声を出して本を読んでいるうちに、知らず知らずのうちに楽しんでいる自分がいるはず。大人のドリルは、向上心を忘れない人のためのものでもあるのです。
※参考:
株式会社くもん出版 https://www.kumonshuppan.com/
学研出版サイト https://hon.gakken.jp/
株式会社ソニー・グローバルエデュケ−ション https://www.sonyged.com/ja/
ナツメ社 https://www.natsume.co.jp/
株式会社日本文芸社 https://www.nihonbungeisha.co.jp/
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